ンバンザ=コンゴ(ポルトガル語/英語:M'Banza Kongo, Angola)は、アンゴラ共和国北西部のザイーレ州にある都市で、ザイーレ州の州都となっている街です。ンバンザ=コンゴの人口は 180,329人(2014年国勢調査)、アンゴラでは 5番目に人口の多い街です。海抜 408メートル(1,339フィート)、南緯 6度16分04秒 東経 14度14分53秒です。
ンバンザ=コンゴはポルトガル到来前の西暦1390年に設立された街が起源です。1395年から1914年まで続いたコンゴ王国の首都となっていた歴史ある街です。コンゴ王国初期の古文書ではこの街を「コンゴ市(Cidade de Congo)」と呼んでいましたが、アルヴァロ1世時代(1568年~1587年)の書簡では「サン・サルヴァドール(São Salvador)」という都市名で登場し、サン・サルヴァドールという都市名は1975年のアンゴラ独立まで続きました。独立した1975年に「ンバンザ=コンゴ(M'Banza Kongo、コンゴ市という意味)」となりました。ンバンザ=コンゴ歴史地区にはコンゴ王国時代の遺構が残されており「旧コンゴ王国首都の残影 ンバンザ=コンゴ(Mbanza Kongo, Vestiges of the Capital of the former Kingdom of Kongo)」の名称でユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録(2017年)されています。
ンバンザ=コンゴの観光名所としては、コンゴの救世主大聖堂跡(Ruins of the Cathedral of the Holy Saviour of Congo、ブラックアフリカ最古の教会ともされる16世紀(1549年築)の大聖堂遺構)、コンゴ王国博物館(Museu dos Reis do Congo)などがあります。