ナウルの気候と気温

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　西太平洋の赤道直下（南緯 0度31分）に位置するナウルの気候は、大洋州の他の国々と同様、年間を通じて雨が降り高温で気温変化の少ない熱帯雨林気候（ケッペン気候区分：Af）です。赤道と海に近いため、一年中高温多湿な気候です。ナウルは 11月から2月にかけてモンスーンの影響で大雨になる事があります。年間降雨量は非常に変動しており、エルニーニョ・南方振動の影響を受けており、いくつかの重大な干ばつが記録されています。ナウルの気温は、日中は 30～35℃（86～95°F）の範囲ですが、夜間は約 25℃（77°F）で安定しています。ナウルの首都ヤレンの気温と降水は、年間平均気温は 27.6℃、年間降水量 2,020ミリメートルです。
　ナウルは小さな島で、小川や川は存在しません。水は屋根の集水システムから集められています。不足する水は、リン鉱石の輸出船がナウルに戻る時に船のバラストとしてナウルに運んでいます。

ナウル気候区分地図：熱帯雨林気候

ナウル地図

　ナウルは、赤道から南に 55.95キロメートル（34.77マイル）離れた南西太平洋（南緯 0度31分39秒東経 166度56分06秒）に位置する、面積 21平方キロメートル（8.1平方マイル）の楕円形の島です。島は裾礁に囲まれており、干潮時には露出し、尖塔が点在します。礁があるために港の建設は不可能ですが、礁内の水路から小型船で島にアクセスできます。海岸から内陸部には、幅 150～300メートル（490～980フィート）の肥沃な海岸地帯があります。
　ナウルの中央台地は、珊瑚の崖に囲まれています。台地の最高地点は「コマンド・リッジ（Command Ridge）」と呼ばれ、海抜 71メートル（233フィート）です。
　ナウルの肥沃な地域は、ココヤシが繁茂する狭い沿岸地帯のみです。ブアダラグーン周辺の土地では、バナナ、パイナップル、野菜、パンダナスの木、タマヌの木などの固有の広葉樹が育っています。
　ナウルは、キリバスのバナバ（オーシャン島）、フランス領ポリネシアのマカテアとともに、太平洋の 3つの大きなリン酸塩岩島（グアノ鉱床、海鳥やコウモリなどの糞などが長期間堆積して化石化したもで肥料（リン）の原料として採掘）の 1つです。ナウルのリン酸塩埋蔵量は現在、ほぼ完全に枯渇しています。中央台地でのリン酸塩採掘により、高さ 15メートル（49フィート）のギザギザした石灰岩の尖峰が不毛の地となった。採掘によりナウルの陸地の約 80％が剥ぎ取られ、荒廃し、居住不可能な状態に陥っています。また、周囲の排他的経済水域にも影響を及ぼし、シルトとリン酸塩の流出により海洋生物の 40％が死んだと推定されています。
　島には川はなく、ブアダラグーンからの流入も流出もなく、内陸盆地となっています。

ヤレン月別気温（Temperature & Precipitation of Yaren District, Nauru）：ヤレン地区の気温グラフ、ナウル共和国の事実上の首都

月別	1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
平均最高気温（℃）	30	30	30	30	30	30	30	30	30	31	31	31
平均最低気温（℃）	25	25	25	25	25	25	25	25	25	25	25	25
降水量（mm）	280	250	190	190	120	110	150	130	120	100	120	260
降雨日数（日）	16	14	13	11	9	9	12	14	11	10	13	15

ヤレン地区の年間平均気温 27.6℃、年間平均最高気温 30.3℃、年間平均最低気温 25.0℃、年間降水量 2,020ミリメートル

アイウォ地区（Aiwo）、ブアダ地区（Buada）

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