牡丹江海浪空港

　牡丹江海浪空港は、黒竜江省牡丹江市にある軍民共用空港で、中国の空港等級では4C級民用空港となっています。この空港は、牡丹江市の中心部から南西へ約9キロメートル、牡丹江市政府などがある江南新城区から西へ約5キロメートルの場所に位置しています。牡丹江海浪空港は、省都であるハルビン市にあるハルビン太平国際空港に次いで、黒竜江省では2番目に旅客数が多い空港です。2009年の統計では、年間旅客数が26万人、航空機の離着陸が3,414回、航空貨物取扱量が759.8トンとなっています。
　この牡丹江海浪空港の歴史は、満州国時代に日本の関東軍が海浪陸軍飛行場を建設したのが始まりです。日本の敗戦により、中国共産党の八路軍に接収され、東北民主連軍航空学校の訓練基地となりました。その後、1985年まで瀋陽軍区空軍管轄の軍用空港として使用されていました。1960年代になると中ソ対立の激化が鮮明になり、中国・ソ連国境に近いこの牡丹江は最前線の地となり、牡丹江海浪空港は中国国内でも重要な空軍基地に位置付けられ大型航空機の離着陸に対応した拡張工事が実施されました。1980年代になると中ソ関係が好転し、1985年に国内線のみ民間に開放され、軍民共用空港となりました。2000年までに3度の拡張工事が行われ、中国東北部にある主要な8つの民間用空港の一つとなりました。2000年には国際線も解禁となり、ロシア極東地方の三大都市との国際線が運航が開始されました。さらに2005年になると韓国のソウル（仁川国際空港）および釜山への国際線が出来ました。なお現在でもこの牡丹江海浪空港には、中国人民解放軍空軍の戦闘機部隊（戦闘航空兵第21師団）とレーダー部隊（雷達部隊第6旅団）が駐屯しています。

名前：牡丹江海浪空港 / 牡丹江海浪机场 / Mudanjiang Hailang Airport

所在地：黒竜江省牡丹江市
エリア：牡丹江市中心部から南西へ約9キロメートル

牡丹江海浪空港地図（Map of Mudanjiang Hailang Airport, Heilongjiang Province, China）

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牡丹江海浪空港に就航している航空会社と就航都市

国内線
- 中国南方航空：広州、上海（浦東）、青島
- 海南航空：北京
- 中国国際航空：延吉
- 深セン航空：ハルビン
- 中国東方航空：無錫、大連
- 山東航空：煙台
- 中国東北航空：瀋陽
国際線
- 中国際航空：韓国・ソウル（仁川）、ハバロフスク、ウスリースク
- 大韓航空：韓国・ソウル（仁川）
- アシアナ航空：韓国・ソウル（仁川）

滑走路：2,600m×45m
IATA空港コード：MDG
ICAOコード：ZYMD

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