エルチェの椰子園の地図です。エルチェの椰子園(Palmeral of Elche)は、スペイン東部のバレンシア州アリカンテ県エルチェにある世界遺産(文化遺産)です。
エルチェでは、紀元前5世紀のカルタゴ時代からナツメヤシが植えられていたと考えられています。古代ローマ帝国、イスラム時代と支配者は変わりましたが椰子栽培は続けられました。後ウマイヤ朝の初代アミールアブド・アッラフマーン1世(731年生?~788年没、在位:756年~788年)の時代にエルチェを南北に流れるビナロポ川の水を利用し、アラブ世界特有の灌漑システムを導入し、年間降水量300mmでしかないエルチェの地に現在のようなエルチェの椰子園が出来上がりました。