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ベオグラード地図


 ベオグラード(セルビア語:Београд / Beograd、英語:Belgrade)は、セルビア共和国の首都であり、最大の都市です。かつてはユーゴスラビア社会主義連邦共和国の首都となっていました。サヴァ川とドナウ川の合流点に位置し、パンノニア平原とバルカン半島の交差点に位置しています。バルカン半島の交通の要衝となっており古来から街が築かれてきました。2022年の国勢調査によると、人口 1,197,714人、ベオグラード都市圏の人口は 1,685,563人です。南東ヨーロッパの主要都市の一つであり、ドナウ川沿いで 3番目に人口の多い都市です。面積 389.12平方キロメートル(150.24平方マイル)、都市圏面積 3,234.96平方キロメートル(1,249.03平方マイル)、海抜 117メートル(384フィート)、北緯 44度49分04秒 東経 20度27分25秒(日本では北海道の道北にある天塩町と同程度の緯度)です。
 ベオグラードは、ヨーロッパおよび世界で最も古くから人が居住している都市の一つです。ヨーロッパで最も重要な先史文化の一つであるヴィンチャ文化は、紀元前6千年紀にベオグラード地域で発展しました。古代にはトラキア・ダキア人がこの地域に居住し、紀元前279年以降はケルト人がこの都市に定住し、シンギドゥーンと名付けました。アウグストゥス帝の治世下にローマ人に征服され、2世紀半ばにローマ都市権を与えられました。520年代にはスラヴ人が定住し、ビザンツ帝国、フランク王国、ブルガリア帝国、ハンガリー王国の間で幾度となく支配者が変わり、1284年にセルビア王ステファン・ドラグティンの首都となりました。ベオグラードはステファン・ラザレヴィッチの治世中にセルビア専制君主国の首都となり、その後継者ジュラジ・ブランコヴィッチは 1427年にハンガリー王に返還しました。1456年の包囲戦の際、オスマン帝国と戦うハンガリー軍を支援するために鳴らされた正午の鐘は、今日まで広く教会の伝統として残っています。1521年、ベオグラードはオスマン帝国に征服され、スメデレヴォのサンジャクの首都となりました。オスマン帝国からハプスブルク家の支配下へと度々移り変わり、オスマン・ハプスブルク戦争では都市の大部分が破壊されました。
 セルビア革命後、1841年にベオグラードは再びセルビアの首都となりました。ベオグラード北部は、第一次世界大戦後に旧オーストリア=ハンガリー帝国領が新たに成立したセルビア人、クロアチア人、スロベニア人王国の一部となったため、1918年にベオグラードに併合されるまで、ハプスブルク家の最南端の拠点であり続けました。ベオグラードはユーゴスラビアの建国から解体まで、その首都でした。極めて戦略的な要衝に位置するベオグラードは、115回の戦争で争われ、44回破壊され、5回の爆撃と幾度もの包囲攻撃を受けました。
 セルビアの主要都市であるベオグラードは、セルビア国内で特別な行政上の地位を有しています。ベオグラードは中央政府、行政機関、政府省庁の所在地であり、セルビアの主要企業、メディア、科学機関のほぼすべてが拠点を置いています。ベオグラードはベータ・グローバル都市に分類されています。市内には、世界最大級の収容人数を誇る病院複合施設であるセルビア大学臨床センター、最大級の正教会建築である聖サヴァ教会、そしてヨーロッパ最大級の収容人数を誇る屋内アリーナであるベオグラード・アリーナがあります。
 ベオグラードは、1948年のドナウ川会議、第1回非同盟諸国首脳会議(1961年)、欧州安全保障協力機構(OSCE)第1回主要会合(1977~1978年)、ユーロビジョン・ソング・コンテスト(2008年)といった主要な国際イベントの開催地となったほか、第1回FINA世界水泳選手権(1973年)、UEFAユーロ(1976年)、夏季ユニバーシアード(2009年)、そしてユーロバスケット(1961年、1975年、2005年)を 3回開催しました。2023年6月21日、ベオグラードは国際博覧会条約(BIE条約、1928年成立)に基づいて行われる国際博覧会である「Expo 2027」の開催地(ベオグラード国際博覧会)として承認されました。
 
ベオグラード イメージ(ベオグラード要塞)
ベオグラード
 
 ベオグラードの観光名所としては、カレメグダン公園(ベオグラード要塞)、リュビツァ妃の屋敷、セルビア正教大聖堂、聖サヴァ教会、アレクサンダー・ネフスキー聖堂、グラチャニツァ修道院(Gračanica monastery)、聖マルコ聖堂(Crkva Svetog Marka、1931年~1940年築)、聖サワ大聖堂(Храм светог Саве)、昇天教会、聖天使首ミハイル大聖堂(Saborna Crkva Sv. Arhangela Mihaila)、セルビア国立博物館(1844年設立、ベオグラードで最も充実した博物館)、民族学博物館(Ethnographic Museum、1901年設立、旧ユーゴスラビア諸国を主体としたバルカン半島の農村部や都市部の文化を展示)、イヴァン・アンドリッチ博物館、フレスコ画美術館、セルビア歴史博物館、ニコラ・テラス博物館(1952年設立、科学者ニコラ・テスラの個人収集品を収蔵展示)、コンテンポラリー・アート美術館、ヴーク・ドシテイ博物館(19世紀のセルビア文章語改革の推進者のヴーク・カラジッチと初代のセルビア教育大臣のドシテイ・オブラドヴィッチ(Dositej Obradović)に関する物品を収蔵展示)、アフリカ芸術博物館(西アフリカで収集したコレクションを展示)、ベオグラード市博物館(Museum of the City of Belgrade)、王宮、旧宮殿、セルビア科学芸術アカデミー(1922年築)、ベオグラード国立劇場(National Theatre)、テラジイェ劇場(Theatre on Terazije)、ユーゴスラヴ・ドラマ劇場(Yugoslav Drama Theatre)、ズヴェズダ劇場(Zvezdara Theatre)、アテリェ212(Atelier 212)、セルビア国民議会、ベオグラード大学などがあります。
 
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セルビアにおけるベオグラードの位置が判る地図
ベオグラード地図
地図サイズ:360ピクセル X 480ピクセル
 
 ベオグラードへの交通アクセスは、飛行機ではベオグラード・ニコラ・テスラ空港、鉄道ではベオグラード本駅があります。ベオグラード・ニコラ・テスラ空港からベオグラード中心部まで車で 14分(東へ道なりで 19km)です。
 オーストリアのウィーンからベオグラードまで飛行機(直行便、4~6便/日)で 1時間、ドイツのフランクフルトから飛行機(直行便、3便/日)で 1時間50分、イギリスのロンドン・ヒースロー空港から飛行機(直行便、1~3便/日)で 2時間35分、トルコのイスタンブールから飛行機(直行便、3~4便/日)で 1時間40分です。クロアチアのザグレブからベオグラードまで飛行機(直行便、1~2便/日)で 1時間5分、ベオグラードまで車で 4時間5分(東南東へ道なりで 395km)です。
 セルビア国内ではベオグラードからノヴィ・サドまで車で 1時間20分(北西へ道なりで 101km)、クラグイェヴァツまで車で 1時間50分(南南東へ道なりで 139km)、ニシュまで車で 2時間45分(南東へ道なりで 237km)です。
 
ベオグラード地図(Map of Belgrade, Republic of Serbia)
 
ベオグラードの交通機関と観光名所
 

 
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