キルギス：オシ - 旅行のとも、ZenTech

旅行のとも、ZenTech > 海外旅行地図 > 中央アジア地図 > キルギス地図

オシ地図

　オシ（キルギス語：Ош（Osh）、ウズベク語：Ўш、英語：Osh）は、キルギス共和国で 2番目に大きな都市で、同国南部のフェルガナ盆地に位置しています。「南の首都」と呼ばれることもしばしばあります。国内最古の都市であり（ユネスコによると、3,000年以上の歴史があると推定されています）、1939年以来、オシュ州の行政中心地（州都）となっています。。なお州都ではあるものの、行政的には州から独立した自治体「特別市」となっています。2024年3月現在、オシ市の人口は 454,858人（2021年時点では人口 322,164人）、都市圏人口 650,000人（2024年3月現在）で、キルギス人、ウズベク人、ウクライナ人、朝鮮人、その他少数民族で構成されています。キルギスでは首都ビシュケクに次いで 2番目に人口の多い街です。面積 182.5平方キロメートル（70.5平方マイル）、海抜 963メートル（3,159フィート）、北緯 40度31分48秒東経 72度48分00秒です。キルギスとウズベキスタンとの国境近くに位置しています。
　オシには、過去2,000年間同じ場所で開催されてきた重要な野外活動バザールがあり、シルクロード沿いの主要な市場です。ソビエト連邦時代に築かれたこの都市の工業基盤は、ソビエト連邦解体により大きく崩壊し、最近になって漸く復興の兆しが見え始めています。
　歴史的に繋がりのあった領土や集落を横切るウズベキスタン国境の近接性により、オシはかつての内陸部の多くを失っており、貿易と経済発展の深刻な障害となっています。オシ空港からは毎日、オシひいてはキルギスタン南部と首都ビシュケク、そして主にロシア国内のいくつかの国際都市が結ばれています。オシには 2つの鉄道駅があり、隣国ウズベキスタンのアンディジャンへの鉄道が接続されていますが、旅客輸送はなく、貨物輸送は散発的です。交通のほとんどは道路によるものです。ビシュケクに至る山岳地帯を通る長く険しい道路が最近改善されたことで、交通網は大幅に改善されました。
　市内には、キルギス南部の指導者クルマンジャン（キルギス語：датка、ローマ字：datqa）の記念碑や、現存する数少ないレーニン像など、数多くの記念碑があります。ソ連崩壊後に再開されたロシア正教会、2012年に建設されバザールに隣接する国内で 2番目に大きなモスク、そして16世紀に建てられたラバト・アブドゥル・ハーン・モスクもここにあります。キルギス唯一の世界遺産であるスレイマン山からは、オシとその周辺の素晴らしい景色を眺めることができます。
　市街北西部にあるスレイマン山は「預言者スライマーン（古代イスラエル（イスラエル王国）の第3代の王ソロモン）」が逗留した伝説があり、古来より中央アジアのイスラム教徒にとって重要な巡礼地とされ、「聖なる山スライマン＝トー（Sulaiman-Too Sacred Mountain）」の名称でユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録（2009年）されています。一部の研究者や歴史家は、この山を「石の塔」として知られる古代の有名なランドマークであると考えています。この山は、クラウディウス・プトレマイオスが著書「地理学」の中で言及しています。ここは、古代シルクロード（ヨーロッパとアジアを結ぶ隊商の陸路交易路）の中間地点です。国立歴史考古学博物館群スレイマンは山中に築かれ、考古学、地質学、歴史に関する出土品や、地元の動植物に関する情報が収蔵されています。
　2007年3月には、オシ初の西洋風スーパーマーケット「ナロドニイ」がオープンしました。オシには、キルギス最大規模の大学の一つであるオシ国立大学があります。

オシイメージ（スレイマン山）

　オシの観光名所としては、世界遺産「スレイマン山（Sulayman Mountain）」、国立歴史考古学博物館（National Historical and Archaeological Museum Complex Sulayman）、アサフ・イブン・ブルヒヤ霊廟（Мавзолей Асаф ибн Бурхия）、洞窟博物館（Cave Museum、スライマン＝トー博物館）などがあります。

　オシのホテルとしては、オテリ・シャンハイ・シチ、オテリ・クラッシク、サンライズオシ、ラヤンホテル、ラブリーホームフォーユー、テスホテル、ホテルオシ＝ヌル、オシグランドホテルチャヴォ、アストリア B&B オシ、キューブハウスオシ、パークホステル、ジャナットリゾートオシ、ホテルビーマイゲスト、ゲストハウスビップ、オリエントホテル、パークホステルオシ、サンライズゲストハウス、ホステルビジットオシ、ゲストハウスエコハウス、レベルホテルなどがあります。

キルギスにおけるオシの位置が判る地図

地図サイズ：560ピクセル X 340ピクセル

　オシへの交通アクセスは、飛行機ではオシ国際空港（Osh International Airport）、鉄道ではオシ駅（Osh Railway STation）があります。
　ロシアのモスクワからオシまで飛行機で 4時間5分（直行便、2～6便/日）、サンクトペテルブルクから 4時間45分（直行便、5便/週）、エカテリンブルクから 2時間50分（直行便、4便/週）、ノヴォシビルスクから 2時間50分（直行便、3便/週）、クラスノヤルスクから 3時間30分（直行便、2便/週）、イルクーツクから 4時間40分（直行便、1便/週）、チェリャビンスク 2時間40分（直行便、1便/週）、カザン 3時間25分（直行便、1便/週）、クラスノダールから 3時間30分（直行便、1便/週）、ソチから 3時間45分（直行便、1便/週）、ヴォロネジから 4時間（直行便、1便/週）です。オシからキルギス・ウズベキスタン国境を越えてウズベキスタンのアンディジャンまで車で 1時間50分（北西へ道なりで 78km）です。
　キルギスの首都ビシュケクからオシまで飛行機で 40分（直行便、1便/週）、車で 10時間40分（南西へ道なりで 610km）、ジャララバードから車で 2時間5分（南へ道なりで 98km）、ウズゲンから車で 1時間5分（南西へ道なりで 56km）です。オシからカラスーまで車で 30分（北北東へ道なりで 24km）、キジルキヤまで車で 2時間（南西へ道なりで 88km）です。

オシ地図（Map of Osh, Kyrgyz Republic）、Google Map

サイト内の関連コンテンツ
オシ地図、オシ気温、

ページ先頭（キルギス：オシ地図）へもどる