ギリシャからトルコへ行く。陸路のバスor鉄道、または海路エーゲ海。
旅の当初は陸路で計画。
しかしアテネで買ったPostCardの美しいエーゲ海に魅せられて海路に予定変更。
ピレウス(アテネの近くの港)→サモス島→トルコ・クシャダスのエーゲ海クルーズ?を計画。
まず、旅行会社(安売りチケットで有名らしいニキス通り)へ。なんと、28000Dr(約11000円)とのこと。
これは高い!一挙にやる気をなくし、意気消沈。一時は完全に諦め陸路に傾いたが、
YHで一緒になった日本人氏と話しているうちにまたエーゲに行きたくなり翌日再度ニキス通りに。
まず、インフォーメーションに行き、タイムテーブルと価格表を貰う。
なんと、ピレウス→サモス島が2等で7600Dr!。そうだよね28000Drは高すぎるよ。
やる気充実で旅行会社へ。日本人ツーリストが書き残したお薦め文章を入り口に貼り出したお店に入る。
2等の値段を聞くと9500Dr!ボってると思い「なんでー」っとインフォで貰った価格表を見せると、「VAT(付加価値税)その他でこうなる」との返答。なるほど、インフォの価格表の下のところに小さく書いてありました。人を疑っちゃいけませんな。
2等を頼んだが満室のため却下。デッキか1等なら空きがあるとのことである。まさかこの時期(4月)にデッキは寒かろう。
奮発し、1等にした。値切って、9700Dr(3700円)となりました。
切符を買ったので荷物を取りにYHへ帰る。YHでは、アテネで仲良くなった韓国人の友だち(韓国人)とおしゃべりをして休憩。
少々脱線します。当時(95年)、ヨーロッパを旅行するアジア人に韓国人が仲間入りしました。 私が知り合ったのは、徴兵明けの休暇(半年?)で旅行していた若者です。ヨーロッパの失業中旅行者に負けないくらいの貧乏旅行者が多かったです。実際は、ヨーロッパまで旅行に来る人なので国に帰れば、上流階級で帰国後は大学へもどる人ばかりでした。素朴でいい人たちです。 彼らとの会話は、英語+怪しい韓国語(2週間の韓国辛い辛い体験で習得)でした。日本人並みの英語なので気軽に話せます。 暇なときは、日本語・韓国語の言葉研究をして遊びました。さすがはお隣、言葉もよく似ています。
YHを出て、地下鉄でピレウス港へ。先程の韓国人氏と地下鉄駅で会い、行き先が同じ港らしいので一緒に行くことになった。
彼は、クレタ島へ渡るそうである。地下鉄内で切符チェックがあった。私の切符を取り上げて、ビリビリと破り持っていってしまった。
???(実は私の切符はバス専用だったらしいのです)全員のチェックが終わり、チェックマンが私の所によって来て「君のチケットは、バス用だ。
今後は気をつけなさい」とお叱りを受けました。罰金なしは良かった。
韓国人氏のフェリーは19:00発、彼は私と時間潰しをしたかったようだが私のフェリーは後30分で出航なのでByeBye。いざサモス島へ。
フェリーはそんなに大きくなく、多分1万t以下。船室は1等と言っても、4人部屋で2段ベット(私のベットは上段)。但し、トイレとシャワーが付いています。
船内にはBar等もありました。ソファーもあって、デッキのお客のベットにも成りそうです。
美しい夕日を見た後は夕食。肉とパスタ?のラザニア?。パスタ?ラザニアの形が「うじ虫の形に似てるな〜」なんて馬鹿な事を考えてたら吐きそうになったりしました。
本当に馬鹿です。
途中でギリシャ人のおじさん2人と相席になり、赤いゆで玉子(イースタのため?)・パン・ベーコン・シャンパン・洋なし・オレンジをご馳走になった。 オレンジは甘くて美味しかった。スペインやアテネで拾い食いした街路樹の酸っぱいオレンジとは大違い。おじさんたちはトランプを始める。気がつくと周り中トランプ大会。 ちなみにサモス島行きのこのフェリーの乗客は、バックパッカーや外人旅行者が少なく地元ギリシャ人が殆ど。英語も殆ど通じません。
サモス島に朝5:00到着。あ〜、眠い。トルコ行きの船は15:00。まだ暗い、カフェで休憩、暇つぶし。2時間たちそろそろ明るくなってきたので行動開始。 まず、サモス博物館へ、サモスの歴史はアテネより古いとのこと(英文をしっかり読んだ。上達したものです)。彫刻が凄く、芸術的価値も相当なものです。 アテネで貰ったサモス島のパンフレットにある美しい浜辺を見ようと歩くが浜辺は見つからない。 エーゲ海と言えば、青く澄んだ海。しかし、曇り空のためか海はあまり青くない。所々青く綺麗な所はありましたけどね。
書き忘れてました。朝8:00頃、”ドンドン”と楽団の音。音のする所に歩いていくと、軍楽隊の行進でした。 国旗を掲揚し、何やら音楽。ハッと周りを見回すと全員直立不動、合わせて直立不動になりました。だれも号令を掛けていないのに全員起立するなんて立派ですね。 国旗掲揚式の後、軍楽隊と兵隊さん達(銃剣付き自動小銃持参)は悠々と道路へ出て行進。後ろには車の列(渋滞です)。 サモス島は、トルコとの国境の島なのです。目の前にトルコ本土があります。
話しはそれたが、2時間くらい歩いたが美しい浜辺は見つからず引き返すことに。海辺を歩きたかったので途中からアスファルト道路を逸れ、砂利道へ。 進入禁止と書かれた場所に入り込む。これは失敗、道は行き止まりになり、人家へでる。大きな大きな犬に吠えられ、走って逃げ戻る。トボトボ歩き港に付く。 イスラム美術館に行くが13:00でクローズのため見られず。時間が余ったので、Barへ行きアイスクリームを注文。名前は Samos Special。 アイスクリームの頂きにパラソル(なんと和傘)付きの優れもの。あっさり味なので夏に食べれば最高、今日はちょっと寒かった。
15:15から出国審査とのことなので、港に行くが何もなし。15:45にチェック開始。16:00出航。約2時間でトルコ・クシャダスに到着。クシャダス港では、
入国税?をとられました。「3000Dr出せ」、ドラクマ持ってな〜い。「じゃ、US$10出せ」え〜、しぶしぶお金を渡す。本当に税金だったのだろうか?
てな具合で、エーゲクルーズ終了。