ゼネラルモータース(General Motors)
アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトに本社を置く世界最大の自動車メーカー。複数のブランドを所有し、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど世界中に生産拠点を設けている。なお、1927年から1941年まで、大阪に組立工場を持っていた。
【主なブランド】北米地区:キャディラック、シボレー、ビュイック、ポンティアック、サターン、ハマー、GMC 欧州:オペル、ヴォクスホール、サーブ、 アジア・オセアニア:ホールデン、GM大宇
日本ゼネラルモーターズ株式会社(日本語)
フォード・モーター(Ford Motor)
世界の自動車王ヘンリー・フォード一世によって築かれたアメリカの自動車メーカー。現在は日本のマツダや世界各地の自動車会社を傘下に収める大メーカーに成長。日本のトヨタ自動車に世界2位の座を奪われたが、マツダを含めた広義のフォード・グループではトヨタ・グループを未だ上回っている。
日本正規輸入モデル :フォード・エクスプローラー、フォード・マスタング、マーキュリー・グランドマーキー、リンカーン・タウンカー、フォード・モンデオ、フォード・フォーカス、フォード・フィエスタ、フォード・エスケープ(マツダ製)
Ford Japan(日本語)
クライスラー(Chrysler Corporation)
現在、アメリカ国内ではクライスラー、ダッジ、ジープのブランドを展開しており、GMやフォードと並び「ビッグスリー」の一角を占める大メーカー。
【歴史】1925年にウォルター・クライスラーが前年に発表した6気筒エンジン自動車クライスラー・シックスを製造販売する会社として設立した。その後、1928年にプリマスブランドを設立、同年ダッジを買収してビッグ3のひとつに成長する。無理な拡大が経営悪化を招き、さらに第二次石油危機が追い討ちをかけた結果、1970年代後半には深刻な経営危機となった。経営危機の真っ只中の1978年に、フォード・モーターの社長をつとめていたリー・アイアコッカが社長に就任し、政府から資金援助を得ることに成功。その後前輪駆動の小型アメリカ車「Kカー」やミニバンの導入で倒産寸前だった同社を完全に立て直すことに成功した。その後1987年にはジープブランドを所有するAMC(アメリカン・モーターズ)をルノーから買収したが、シェアにおいてビッグ3の他2社を上回ることはできなかった。1998年に、ドイツのダイムラー・ベンツ社と合併してダイムラー・クライスラーとなった。この合併は対等合併ではあるが、事実上ダイムラーによる買収であった。
現行車種(日本導入車種):300C, クロスファイア・ロードスター, グランドボイジャー, PTクルーザーカブリオ, ジープ・ラングラー, ジープ・チェロキー, ジープ・グランドチェロキー
クライスラー・ジャパン(日本語)
DMC(デロリアン・モーター・カンパニー)
1975年、GMの副社長であったジョン・デロリアンが、辞職・独立して自ら設立した。
長い開発期間を経て1981年に登場した同社唯一のモデル『DMC-12』は、有名なイタルデザイン社のジョルジェット・ジュジャーロがデザインし、ロータス社がメカニック設計を請け負った。開発は非常に難航し、ロータス創業者コーリン・チャップマンの寿命を縮める一因となったとも言われている。売り上げは好調であったが、1982年に社長のジョン・デロリアンが麻薬所持容疑で逮捕(のち裁判の結果無罪)されるというスキャンダルが発生。これにより会社は資金繰りが立ち行かなくなり倒産してしまった。
デロリアンDMC-12が世界的に有名になったのは、1985年に公開されたロバート・ゼメキス監督のSFアドベンチャー映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場したことが大きい。劇中ではタイムマシンに改造され、主人公マーティを1955年までタイムスリップさせる車として登場した。
現行車種:なし
キャデラック (Cadillac)
アメリカのゼネラルモーターズ社が製造・販売している高級車のブランド名。ロールス・ロイスやリンカーンなどと並び、アメリカのみならず、世界を代表する高級アメリカ車ブランドとして知られる。長年に渡り、ライバルのリンカーンとともにアメリカ大統領の専用車として使用されている。
【歴史】1899年にヘンリー・フォードを擁してデトロイト自動車会社が設立されたが、フォードは経営陣との対立で会社を去り、1902年、機械メーカーの工場長であったヘンリー・マーティン・リーランド(1843年-1932年)が請われて後任となった。デトロイトを開拓したフランス貴族(Antoine De La Mothe Cadillac)にちなんで社名とブランドを「キャディラック」に変更、1903年から自動車の本格生産を開始した。オイルショック後の1980年代以降、マーケティングの混乱が招いたダウンザイジング化の失敗などでそのブランドイメージが若干低下したが、2000年代以降の「エスカレード」などの4輪駆動車の導入やイタリアの宝石商・ブルガリとのタイアップ、ル・マン24時間レースへの参戦などの積極的なマーケティング戦略が功を奏し、現在はその人気を復活させた。
日本での車種展開:STS, XLR, SRX, CTS, DEVILLE(ド・ヴィル),ESCALADE(エスカレード)
サターン(Saturn)
GM(ゼネラルモーターズ)の100%子会社、「サターン・コーポレーション」が生産する小型アメリカ車。
日本へは1997年に「礼をつくす会社、礼をつくすクルマ」というキャッチコピーで進出したが、販売量が低迷したまま、わずか4年で撤退した。ワンプライス制で値引き無し、来店客に店側からは積極的に声を掛けないノープレッシャー営業など、アメリカにおける販売面での成功例をそのまま導入したが日本には根付かなかった。
シボレー(Chevrolet) 略称シェビー(Chevy)
ゼネラルモーターズ(GM)の乗用車のブランドであり、アメリカでは大衆車、日本ではスポーティカーやSUV、ミニバンのブランドとして知られる。
【歴史】創業者はスイス出身のレーシングドライバー、ルイ・シボレーとGM設立に大きく関わったウィリアム・デュラントで、1911年に設立した。シボレーのエンブレムはボウタイ(蝶ネクタイ)とも呼ばれる。長らくGMのブランド階層の最底辺に位置しながら、ごく真っ当な基本設計と時流を的確に捉えたスタイル戦略でアメリカNo.1ブランドの地位を保っていた。1970年代に入ると、石油ショックの影響を受けて小型、軽量化を余儀なくされ、以後、ドイツのオペルや日本のいすゞやスズキ、さらにはトヨタと連携して行く。日本では1930年代に大阪に組立工場が建設されたことがあり、1995年、シボレー・キャバリエをトヨタ自動車がトヨタ・キャバリエの名前でOEM供給を受け、2001年にシボレー・クルーズがスズキの工場で生産された。
日本投入車種:コルベット、トレイルブレイザー、アストロ、クルーズ(スズキ製)、シボレー・オプトラ(GM大宇製)、エクスプレス、スタークラフト・G-Van
シボレージャパン(日本語)